【2.25 講演レポ】「~しなくちゃいけない」が生み出す不登校

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『1日ひとつ、「〜しなくちゃいけない」を減らす』

引用:くらばやしひでみつ「望んだことが次々に起こる! マーフィー」 P29

読書記録によれば2012年の2月、ジョセフ・マーフィーというアメリカの思想家の名言集に書いてあった一節。当時大学生の僕はどういうわけか、その本の中でこれだけ引用文として記録していました。

それからちょうど5年。

この、マーフィー名言集のたったひとつの引用文が、思ってもいないところで役に立ちました。

2月25日、大津公民館で開催された不登校親の会にて、ゲストスピーカーとして講演したときのこと。

最後、以前ここでも書いた僕と亡父の最期の会話から、「やりたいことをやって生きましょう」という話をしました。そのときに、「学校に行きたくなかったら行かなくていい、~しなくちゃいけない、というのを減らすと楽になる」ということも付け加えました。

本当に、なんとなく、発表原稿にふと思い出して付け加えた「~しなくちゃいけない」のくだり。

講演終了後、分科会に入るといきなり、「最後の『~しなくちゃいけない』っていうお話、すごく共感しました」という感想をいただきました。1時間ほどの講演、しかもメインは「不登校の経験談」だっただけに、正直なところそこを拾われるとはまったく思いもしませんでした。

あたりまえですが、人間は生き物です。

生き物ということは、その日によって体調が違います。今日はものすごく元気な人でも、明日寝込んでいるかもしれません。

寝込んでいるということは、もしかすると食欲すらない可能性もあります。そんなときに「ご飯を食べなくちゃいけない」とたとえば脂身の多いステーキを食べると、どうなってしまうでしょうか。

おそらく容易に想像できると思います。きっと消化できずに気持ち悪くなって吐いてしまうでしょう。これは人間、というか生き物の本能として当たり前のことでもあります。だから、「ご飯を食べなくちゃいけない」という考えは、時としてアダになることもあるわけです。

では、「~しなくちゃいけない」というのを学校に当てはめるとどうなるか。

残念ながら、「学校は行かなくちゃいけないところだよ」という脅し文句を使う大人は、今でもたくさんいます。不登校当事者のそばにいる大人、例えば父母のどちらかがこの文句で当事者を追い詰めることも、よく聞く話です。

そこでひとつの疑問が起こってきます。

本当に学校は、「行かなくちゃいけない」場所なのか。

こんなことを言うと学校の先生方にものすごく叱られるかもしれません。でも毎日楽しく学校に通う子もいれば、学校という場に対して激しく抵抗する子もいることは、事実です。

そんな学校という場に対して激しく抵抗する子に対して「学校行かなくちゃいけないよ」と学校通いを無理に強いるのは、まさに食欲がないときに無理ぐり脂身の多いステーキを食べさせるようなもので、人間の本能に反している行動のように思えます。

これまで何度も書きましたが、学校がしんどいときは、たとえ1日でも休んでいいのです。「必ず行かなくちゃいけない」という場ではありません。今の子どもたちは、「~しなくちゃいけない」という強迫概念に悩まされてるように思います。

学校に行かなくちゃいけない。何が何でも親の期待にこたえなくちゃいけない。そうやって考えることが、いずれ不登校につながることもあります。つまり、子どもたちは親からのプレッシャーに折れてしまった形になるわけです。

不登校に限らず、「~しなくちゃいけない」という概念を捨て去れば、人生は思った以上に楽になります。あの日たまたま抜き出したマーフィーの言葉が、不登校当事者を救うことになるのかもしれない、と新たな発見があった親の会でした。

末筆になりましたが、今回の親の会でお世話になったみなさま、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。和室での開催ということで、自分も座布団に座りながら参加者と目線と合わせての講演はとても話しやすかったです。

なお、次回は3月に奈良にて不登校体験談を講演させていただく予定です。今回に限らず引き続き全国どこでも不登校に関わる講演依頼を受け付けておりますので、詳細はこちらをごらんください。

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山本 駿

山本 駿

子どものころより過度に敏感な特性を持ち、中学3年間を不登校で過ごす。大学卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画し、現在は通信制高校教員を両立しながらTRY部や不登校講演事業を中心に担当。HSP(Highly Sensitive Person)特有の極度な繊細さを活かし、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。