初めてでも大丈夫!だれでもできる子どもの自信白書を使った読書会の開きかた
こんにちは、スタッフの得津です。
わたし先日、知り合いのママさんからこんな声をいただいたんです。
「うちのサークルでこの白書(子どもの自信白書のこと)を使って話し合うことをしたんだけど、なかなか難しいのよねー。」
子どもの自信白書を使って、各地で読書会が開かれたり、本を読みながら子育てについて話したりする場が生まれることは製作した私にとってすごく嬉しい。もう本当に嬉しい。
でも確かにママさんの言うとおりだと思うんです。これまで読書会や話し合う場を開いたことがない人にとっては、この白書をどう使ったらいいのか悩ましいんだと気づかされました。
そこで今日は、私たちが開催した読書会も例として紹介して、「どこでもできる読書会のやり方」をお伝えします。
こちらを読めば、ママさんサークルでも、学校の先生でも、教育関係者の集まりでも、ちょっとした地域の集まりでも活用できます。
読書会の開き方
1、関心ありそうな人の机に置いてこっそり根回しをする
一番最初にやることは仲間を見つけることです。初めて行う場合は特に、一人で声を上げるのは気合と度胸がいるでしょうから、まずは白書を置いて読んでもらうのがいいかもしれません。
職場の場合ですと、机の上にこっそり置いたり、回覧用として回してみたり、近しい人にオススメしたりはいかがでしょう。自分以外の誰かが白書に関心をもってもらうと、読書会の開催に大きく近づきます。
ちなみに、机にこっそり置く時は「P10の内容が、〜〜さんはきっと好きだと思います。ちょっとだけ読んでくれると嬉しいです!」など、相手に合わせたメモ書いた付箋をはっておくと効果バツグンです!
2、自分が取り上げたいテーマと、当日参加者と読みたいページを決める
白書はあくまで話を促す「触媒」です。あなたが白書を読んで、「これについてみんなと話したい!」と思った気持ちを軸に会を組み立てます。
「不登校の子どもの関わり方について相談したい。」
「他の保護者さんは家でどんなことしてるか気になる。」
「これを機に、うちの学校でも自尊感情に目を向けてほしい。」
そんな気持ちが、あなたが開く読書会の中心テーマになります。私が1月に大阪でおこなった読書会では、「先生と一緒に自尊感情を高める方法について考えたい」という気持ちがあったので、その気持ちを軸にテーマをつくって、会を組み立てました。
テーマが決まれば、次はみんなで読み合うページを決めます。全てを当日に読んでから話し合うには分量が多いので、十分な時間を取れない場合はオススメしません。
1月の例ですと、このような具合です。
(1月実施分の場合)
・自分の気持ち
「先生と一緒に自尊感情を高める方法について考えたい」
・テーマ
「子どもの自信が育つ教室の作りかた」
1月は、テーマをそのまま会のタイトルにしました。
・読んだページ
自尊感情の説明ページ(p3-4)、子どものアンケートページ(p9-p12)
(その他のオススメページ)
不登校のことについて勉強したい → 高垣忠一郎先生の講演録ページ(p5-p9)
自尊感情について共通理解を持ちたい → 自尊感情4つの要素ページ(p3-4) / アンケートページ(p9-p12)
関わっている子どもについてアセスメントを立てたい
→ アンケートページ(p9-p12) / 子ども座談会ページ(p13-p17) / 福井先生対談ページ(p29-p32)
保護者ができることを考えたい → 子育てぶっちゃけ座談会ページ(p21-p24)
3、読書会を実施する
いよいよ実施です。実施にあたって大切なのは準備と問いの2つです。どんな流れで進めるかの事前準備とみんなで話し合いたい問いがあれば、当日に多少ハプニングがあっても上手く進みます。
問いの立て方はテーマにつながるものが好ましいです。D.Liveでは、テーマがそのまま中心の問いになることが多いです。ただ、抽象的な問いだと話が進まない時もあるので、念のために話を促すための小さい問いも準備しています。
(1月実施分の場合)
・テーマ
「子どもの自信が育つ教室の作りかた」
・参加者と話し合うための問い
「子どもの自信が育つ教室にするために、今自分たちができることはなんだろう?」
・小さな問い
「話し合い活動で工夫できることはなんだろう?」
「一対一で話せるためにできることは?」
「今つかっているアンケートの改善点は?」
※1月は参加した皆さんが話したいテーマを出してくれたのでこれらの問いは結局使っていません。
・当日の流れ(この日は2時間でした)
1、自己紹介 20分
(お名前・所属・参加した理由)
2、今日のテーマ説明と撮影の確認 5分
3、白書を読む時間と解説 35分
・読んだページ
自尊感情の説明ページ(p3-4)、子どものアンケートページ(p9-p12)
4、参加者同士で話し合う時間 50分
この日は、マグネットテーブルという手法をつかいました。
マグネットテーブルについて、詳しくはこちら
5、アンケート記入と諸連絡 10分
このような流れでおこないました。私たちはアンケートや撮影の許可を取ったりしたので、その時間も予定に入れて当日のスケジュールを組みましたが、内輪でやる時は話し合う時間や白書を読む時間を多く取れると思います。
自己紹介やテーマ説明の時に、カタい感じで始めるのがイヤな場合は、会のはじめに「最近あった良いことを隣の人と紹介してください」とか、「自尊感情という言葉を聞いたことがある人は手をあげてください」など、ちょっと話す時間をとったり、手をあげて答える簡単な質問をしたりするのもオススメです。
話し合いの進め方についてですが、1月はマグネットテーブルという手法を使いました。けど、こんな手法を知らなくても全然OKです。大事なのは手法よりも問いです。「白書にはこう書いてるけど、(テーマについて)どう思う?」でいいんです。問いが話し合いをすすめるエンジンになるので、あなたが聞けば話し合いは進みます。ちょっと話の進みが悪かったら、「隣の人と話してみてください」と言えば話は進みやすくなります。
細かい工夫はいろいろありますが、
自己紹介やテーマの紹介→白書を読む時間→テーマについて話し合う時間
この流れが一番オーソドックスな流れかと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。私たちが実施した例が、みなさんが読書会を開くときの参考になれば幸いです。一人でこんな会を開こうと思うとどんな風に進めようか悩むこともあるでしょうし、やはりまずは仲間を見つけることが一番だと思います。やってみて、思ってたよりも上手くいかなかったとしても続けることで工夫するポイントも見つかりますから、まずは一度チャレンジしてみてください。子どもとより良い関係づくりを私も応援しています!
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