反抗期の息子の気持ちが知りたいアナタは今すぐ「るろうに剣心」を読もう!

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1月18日(水)に小5〜高3のお子さんを持つ保護者さんを対象に、「子どもの自信が育つ!思春期の子どもの関わりかた講座」を実施しました。当初、私たちが運営している教室でスタッフが心がけている関わり方や、ベースになる考え方を紹介することを予定していました。ですが、こちらに参加してくださった5名の保護者さんは、みなさん反抗期の男の子に親としてどう関わっていくかについて関心が高かったので、予定していた話もそこそこに私や代表の田中の中学生時代について話題が広がっていく会となりました。

 

反抗期に入った子どもとの関わりかたは、保護者さんとしては本当に頭を悩ませるところだと思います。
声をかけても「うるさい!」しか言われなかったり、気に入らないことがあるなら言えばいいのにずっと部屋にこもっていたり。

私自身も小学校の高学年から中学2年生くらいまで反抗期でした。この時期の私は、親と一緒に買い物に行くことがとってもイヤでした。この記事を読んでいる男性の方ならよくわかってくれると思うんです。イヤですよね?母と買い物に行くこと。もし、運悪く友だちと会って「あ!こいつお母さんと買い物いってる!」なんて思われたら、もう翌日に学校行くのがイヤになります。

 

こんな風に反抗期男子の気持ちの一つに、周りからよく見られたいという気持ちがあります。プライドや見栄もあります。でも、実はよく見られたいけどどうすればいいか分からなくて困ったりもしています。だったら相談してくれというのが親心ですが、子どもにも見栄があるのでそれを許しません。反抗期男子の気持ちって、意外と複雑なんです。

 

こういうことを講座で保護者さんに話すと、「あぁ、そういうことだったのね」と納得していただけました。うちの講座に来てくださったらこういうことはいくらでも話すのですが、遠方の人や時間が合わない人にとっては難しい。何か、反抗期男子の気持ちがよく分かるものはないだろうかと考えを巡らせて見つけたのが「るろうに剣心」です。

 

「るろうに剣心」は1994年からジャンプで連載が始まった少年漫画です。1996年にはアニメ化もされ、当時は男の子を中心に大人気でした。2012年には俳優の佐藤健さん主演で実写映画化されたので、漫画は読んでないけど映画は知っているという人も多いかもしれません。

 

この「るろうに剣心」では、”弥彦(やひこ)”という少年が登場します。”弥彦(やひこ)”は士族の家系ですが身寄りもなく、スリで生計を立てていました。しかし、主人公の剣心とヒロインの薫に拾われて剣術を学び、出会いや戦いを通して大人として成長します。映画ではあまり描かれていませんが、漫画の弥彦は物語を進める役割を担う重要な存在です。

最終話では、弥彦の元服(昔の成人式のようなもの)で物語を締めていることからも作者が弥彦をどれだけ大切にしていたかが伺えます。もう勘のいい方はお気づきでしょうが、この弥彦がもう反抗期男子そのものなんですよ。

 

剣心や薫と一緒に暮らし始めたころは特に反抗心の塊です。弥彦にとっては母親がわりの薫に対して「ブス」とか「ババア」とか悪態つきまくり。せっかく薫から剣術を教えてもらっても感謝の言葉も言いません。過度な干渉も嫌います。強くなりたくて薫に奥義の伝授をせがんだときもなかなか理由を言いませんでした。弥彦としては、教えてほしいことだけ教えてくれたらいいんです。「なんで?」とか聞かれたくないんです。こういうところが反抗期そのもの。

 

弥彦について、物語のはじめは反抗期の生意気さが中心に描かれますが、話が展開するにつれて母親がわりの薫への信頼や愛情を示す場面も描かれます。

 

物語では、薫が心底落ち込む場面があります。この時、弥彦は薫を励ますのではなく周りに働きかけます。私は、この弥彦の動きが反抗期男子のもつ保護者への気持ちの伝え方をよく表していると感心します。普通、落ち込んでいる人がいたらその人に直接励まそうとしたり、支えようとします。

けれど反抗期男子は、そんなことしません。気持ちの伝え方が間接的なんです。毎日反抗期の子どもと接していると、「ほんまに私のことが嫌いなのかなぁ」と不安になる保護者さんもいるでしょうが、そんなことはありません。直接言わないだけで、心の中ではとても感謝しています。言葉がきつくなった時も心の中で反省しています。一人前になったら恩返ししようという気持ちがあります。

 

弥彦については本当に丁寧に描かれているので、反抗期の男の子とどう関わったらいいのか悩んだら、ぜひ「るろうに剣心」を読んでください。登場人物が弥彦にどう関わっているかがヒントになると思います。1つ参考になることを述べさせていただくなら、教えてほしいことや質問をされた時は理由を聞かずに一緒に考えてあげてください。「なんで?」と聞かれるとイヤな気持ちになります。

なぜなら、自分の中でもはっきりと言葉になってない時もありますし、自信がないけどやってみたいという不安感が気持ちの裏に隠れているからです。そんなときに、「なんで?」と聞かれると否定されるんじゃないかという気持ちがでてきて、否定される前に「なんでもええやん!」とか「うるさい!」と自分を守ろうとするんです。

だから、理由を尋ねたい気持ちをぐっとこらえて聞かれたことに答えてあげてください。それだけで十分です。

 

 

「子どもの自信が育つ!思春期の子どもの関わりかた講座」の第1回は、思春期の子どもが待っているコミュニケーションがテーマでしたので反抗期の男子にどう関わるかが話題の中心でした。第2回は、失敗を怖がる気持ちがテーマです。今、失敗するのがイヤだからとチャレンジを避ける子どもが多いです。その気持ちを越えて、子どもたちが前向きにチャレンジできるために大人はなにができるのかを、みなさんと話し合えたらと予定しています。

るろうに剣心の例でいえば、弥彦は失敗を怖がることはありません。どんどんチャレンジします。それは、弥彦はものすごく強烈な○○を持っているからだと自分は考えます。それは一体何かということも第2回のときにお話しできればいいですね。

 

 

第2回は、2月5日(日)14時ー16時です。詳細やお申し込み方法はこちらよりご覧いただけます。
みなさんのお越しをお待ちしております。

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。