ケチャップハウスのある1日

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不登校というと、どんなイメージでしょう?

暗い人?
家で引きこもっている?

確かに、そんな子もいます。

でもね、実はそうではないのです。

学校には行けないけれど、家では普通。
友達と遊びに行ける子もいます。

そんな話をすると、「サボっているだけじゃないかっ!」と、いうかたもいるでしょう。

違うんです。

学校が合わなかったり、学校がしんどいんです。
無理して学校に行っても、しんどくなってしまうのです。

彼らには、行く場所がほとんどありません。

日中に出歩くことは、しにくい。

みんなが学校へ行っている時間。

補導されることもある。
近所の人に後ろ指をさされることもある。

適応指導教室だって、学校みたいな雰囲気のところもあったりして、合わない子も少なくない。

ないのです。
行く場所が。

家にこもっていると、ゲームばかりしている、ダラダラしている。

保護者のかたからすれば、どこかへ連れていきたい。
子どもを家に置いたまま仕事へ行くのもなんだか忍びない。
運動もせず、健康面でも心配になる。

夜更かしが続き、すっかり昼夜逆転している。
 

ああ、どうしたらいいんだろう。
 

カウンセリングにも連れて行く。
イヤがる子どもを引っ張り、「イヤだったら行くのを辞めたらいいから」と説得して。

案の定、続かない。

2〜3回行ってみるけど、そのあとが続かない。

「別に話すことなんてないし」

どこへ連れていけばいいんだろう?
どうしたら、いいんだろう?

不登校になる子は、ダメな子なの?

なんとかして、学校に連れていかないとダメ?

ああ、全て私が悪いのかしら?

保護者の人は、頼る人もおらず、苦しむ毎日。

どうしたらいい?
どうしたらよかったの?

私になにができたんだろう….

子どもが不登校や引きこもりになったことで、保護者のかた自身がウツになることも少なくありません。
 
 

 
だからこそ、そんな不登校の子どもたちが楽しそうにいける場所を僕たちはつくります。

学校や先生が悪いんじゃない。
もう、ただ合わないだけなのです。
みんなに合わせるのに疲れただけなのです。

じゃあ、不登校になってしまった子が自分らしくいられる場所。
ゆっくり時間をかけて休息をとれる場所があればいいんじゃないか!

そう思ったのです。

これは、そんな『ケチャップハウス』でおきる出来事をイメージしてつくったストーリーです。
 
 

はじまり、はじまり。
 
 
 

『ケチャップハウスのある1日』

 

少し酸味があるトマト。
嫌いな子どもも少なくない。
でも、そんなトマトを鍋に入れて、ぐつぐつと煮込む。
砂糖や醤油、香辛料などを入れ、低温でじっくりと丁寧に。
時間をかけて、ゆっくり、ゆっくりと。
甘くて、どんな食べ物にも合うケチャップは、みんな大好き。

ケチャップハウスは、子どもたちや来る人たちの可能性を醸成させるところ。
人との出会いは、ケチャップのように奥行きのある味になる。

時間がかかってもいいじゃないか。
ゆっくり、ゆっくり、低温でじっくりと。

ケチャップハウスは、1人1人の子が、自分の味を出せるようになれるところです。
 
 

翔太は、母親と共にケチャップハウスをおとずれた。
「なんだか、楽しそうなところみたいよ」と、言われてここに来た。
大画面でゲームができるらしくって、まぁそれなら言ってもいいかなと思ったのだ。

着いたところは、普通の一軒屋。ただの家だ。

中へ入ってみる。

「こんにちは−」と、パーカーを着たラフな格好をしているお兄さんが出てきた。

(ゲームなど、行ってみようと思えるモノがあり、入りやすい環境)
 
 

翔太は、誰かと話すのがあまり得意じゃない。
特に初対面は、苦手だ。カウンセリングにも行ったことがあったけど、どんどん質問されるし、うまく話せない自分にもうんざりした。

スタッフのお兄さん(たかしくんって呼んでねっ!と言っていた)は、「ゲームが好きなんだって?」と話しかけてくる。

あんまり話したくないなぁと思っていると、「この中に好きなゲームある?これ、勝手にやってていいよ」

そういうと、どこかへ行ってしまった。

(子どもとの距離感を大切にするスタッフがいる)
 
 

翔太は、ずっとゲームをしていた。
母親はなにをしているんだろう?と思って見てみると、本棚から数冊の本を取り出し、ゆっくり読んでいた。机にはコーヒーも置かれており、さながらカフェ気分といった感じ。なんだかオシャレな音楽も流れているし、とてもリラックスができる。

(カフェのようにリラックスできる空間)
 
 

1人でゲームするのに飽きてきた頃、たかしくんが声をかけてきた。
「このゲームやったことある?」
うなずくと、「勝負しよう」と提案をしてきた。
普段は、あまり誰かと一緒にゲームすることはない。
だいたい1人きりでやっている。

でも、ここは1人じゃない。

来るときは緊張もしたし、まだたかしくんに馴染めたわけではないけれど、笑いながら一緒にゲームするのは楽しい。

「翔太くんは、なにが好きなの〜?」「好きなテレビ番組とかあるの〜?」

ゲームをしながら、たかしくんが声をかけてくる。
気がついたら、僕は、戸惑うこともなく、いつものように話しをしていた。

(自然に打ち解けていける雰囲気)
 
 
 

拓海は、勉強は嫌いじゃなかった。でも、学校の雰囲気には馴染めなかった。
朝、学校へ行こうとすると、決まってお腹がいたくなった。
学校には、行かないとダメなことはわかっている。
でも、行けなかった。

2ヶ月ほど、学校へ行けたり、行かなかったりが続いたときに、ケチャップハウスへ来た。

拓海は、理科が好きだった。
特に好きなのが、昆虫だった。

小さい頃にはよく虫取りにも行っていた。
高校に入り、そんなこともしなくなっていた。

学校へ行けない間は、ただ家でぼーっとしていた。
昼に起きて、おもしろくもないテレビをなんとなく見る。
気がつけば、夜になっていて、Youtubeなんかをみていたら1日が終わる。

そんな日々だった。

ケチャップハウスで、昆虫が好きなことを伝えると、スタッフの人が昆虫図鑑を持ってきてくれた。

「なにが好きなの?」
「へぇ、そうなんだ」
「調べたいこととか、もっと知りたいこととかある?」

拓海が好きだったのは、カブトムシだった。
カッコ良さに惹かれたのだ。

「じゃあ、カブトムシについていろいろ調べてみない?」と話してくれた。

(「好きなこと」「やりたいこと」を後押しする環境)
 

今日は学校へ行こうと思ってた。
前日からお母さんと約束していたし、「今日は行くぞ!」と思っていた。
なのに……。
朝起きると、頭痛がする。
「やっぱり、無理か……」
もう一度寝て、起きると12時前。
どうやら、頭痛はおさまったらしい。
今から学校へ行く勇気はない。
「そうだ、ケチャップハウスへ行こうかな」

(いつ来てもよい環境。いつでも行けるところ)

 

「フリースクールへ行ってみる?」
親からどんなところか説明されたものの、行ける自信はなかった。
夜遅くまで起きていたときは、当然のように朝は起きられない。
決まった時間、曜日に通える自信はなかった。
だから、断ろうと思っていると、お母さんが、
「ここ、いつ来てもいいんだって!」と言った。
「え? でも、毎週月曜日とか書いているで?」
「うん。毎週決まった曜日に来る子もいるし、来たいときに行くこともいるんだって」
それを聞いて、大和は安心した。
「いつ行ってもいいのか。じゃぁ、気が向いたときにでも行こうかな」

(決まった時間に来る必要はない。行きたいときに、行ける場所)

 
 

「コーヒー4つ、お願いね」
スタッフに言われ、笑顔で頷く。
小学生のさくらは、ペーパーフィルターを取り出し、慣れた手つきでコーヒー豆の分量を計った。
向こうでは、自分と同じくらいのお母さんたちが楽しそうにしゃべっている。
フリースクールがない日は、ママたちの憩いの場になる。
さくらは、お手伝いが好きで、よく店員をしている。
こうやってコーヒーをいれることもあれば、ケーキを作ることもある。
この間つくったシフォンケーキは、ママたちから大評判だった。

(子どもの活躍する場所がある)

 
 

大輝がケチャップハウスへ行くと、おじいちゃんたちが将棋をしていた。
側に寄っていき、見ていると、「キミもやってみるか?」と誘われた。
大輝は、将棋が好きで、家でもよく両親と指していた。
「おっ、なかなかやるな」「得意な戦法は?」
気がつけば、将棋の話でおじいちゃんたちと盛り上がっていた。

(多世代が集うところ。子どもを見てくれるたくさんの大人がいる)

 

つづく……

 
 

-ケチャップハウスにあるもの-

 

【大人と並んで座れるソファ】

横向きに並んだら、ホンネも話せる

なかなか言えないこともある。
親にも友達にも話せない悩み。
恥ずかしくって、言い出せない。
でも、横並びになって、リラックスしていたら、
ちょっぴり恥ずかしいこと、なかなか出来ない相談だってできる。

【1人で、ゆっくりとリラックスできるハンモック】

1人きりになりたいときだってある

失敗して落ち込んだ。
うまくいかなくて悩んでいる。
そんなときには、ハンモックに揺られながら、静かに自分自身と見つめる時間をとろう。
心地良い振動が、リラックスを生み、気持ちもスッキリする。

【いつでも作戦会議ができるホワイトボード】

書くスペースが広ければ広いほど、アイデアは膨らんでいく

自分のプロジェクトがしたいとき。
悩みを相談したいとき。
大きなホワイトボードがあれば、たくさん書ける、思考が拡がる。
どんなときだって、いつでもどこでも、作戦会議を始められる。

【スグに調べることができるタブレット】

情報の海に飛び込もう

子どもが知っていることは限られている。
でも、可能性は無限大。
どんなことでもできる。なんにだってなれる。
わからないなら、すぐに調べよう。
ネットの世界には、たくさんの知恵や情報が転がっている。
さぁ、なにをしよう?

【集中して取り組める魔法の勉強机】

なにもないからこそ、集中できる

家だと集中できない。
やりたいことがあっても、続かない。
でも、この魔法の机に座れば、あら不思議。
集中して取り組むことができる。
一見すると、なんでもない机かもしれない。
しかし、すべてはこの机からはじまるんだ。

【ワクワクするような本棚】

本との出会いは、人生を変える

今まで知らない知識や知恵、情報。
本にはたくさんのことが詰まってる。
スタッフや地域の人がオススメする本がたくさんある。
普段読まない本も、手に取ってみる。
あれ?こんな世界があるのか。これ、おもしろい。
見えなかった景色が、そこには広がっている。

 

-ケチャップハウスへの思い-

マンションが増え、地域が希薄化しています。
大人が子どもに声をかけると、ブザーをならされることもある世の中。

でも、子どもはたくさんの大人に見守られながら生きていきます。

たくさんの大人を知っているほうが自信が高いというデータもあるのです。

僕は、子どもに「学ぶ機会がある環境」「活躍出来る環境」を作ってあげたいと思っています。

なにをするか、どうしていくかは、子ども次第。

今はドラえもんの空き地のような場所は、ありません。

だからこそ、草津という土地に、たくさんの人たちか集まる場所を作りたいのです。
子どもたちが、気軽に来れるところを作りたいのです。

ケチャップハウス、一緒につくっていきませんか?

 

ケチャップハウス、応援団募集!

 

「どうせ学校の先生は、オレのことなんてわかってくれない。」
不登校が長引き、私たちの教室に面談に来た生徒の言葉です。
不登校の生徒が、以前のような明るい表情や自信を取り戻すためには、信頼できる大人や友だちと出会える居場所が必要です。
私たちは不登校の生徒がいつでも通える居場所づくりに挑戦します。

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田中 洋輔

田中 洋輔

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒 中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。 しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。 野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。 浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。 友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。 フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。 京都新聞にして子育てコラムを連載中。 詳しいプロフィールはコチラから