集中力がない子が増えている理由

今、集中力が低い子が増えています。
「集中して勉強しなさいっ!」とつい言ってしまいがちになると思いますが、そもそも集中できる力が今の子どもたちにはありません。
10年前には、LINEはありませんでした。
20年前には、携帯電話はありませんでした。
今、子どもたちを取り巻く環境は、「集中力を阻害するもの」で溢れています。
TwitterやLINEの通知、携帯ゲーム。
彼らの周りには、気になるものがたくさんあります。
子どもにとって勉強は、楽しくないし、集中しにくいものです。
たった5分で終わる宿題に1時間以上もグズグズしている子もいるくらい。
それくらい子どもは、勉強がしたくない。
すごく集中しずらいにも関わらず、なおさら集中できない環境がある。
それが、今の子どもたちが勉強している環境です。
周りで友達が楽しそうにおしゃべりしている。
隣では、大音量で音楽が流れている。
そんな環境で、果たして集中して仕事ができるでしょうか?
子どもも同じです。
「集中できる環境がない」のです。
ですから、勉強に集中できないのは、当たり前なのです。
大人でもメールの通知が来る度に気が散っている人がいるくらい。
そりゃ、子どもも集中できなくて当然ですよね。
しかし、だからといって気が散るものを排除するだけでは解決はしません。
「勉強しやすい環境」「勉強に集中できる環境」をつくることは、とても大切です。
ただ、根本を言うと、やはり「集中する力」をつけていくことが必要になります。
気が散るものがなくても、「やりたくない」と思っている勉強にはなかなか集中できません。
勉強をしない、勉強をできないには理由があります。
ただ、単純に「勉強の意欲が低い」というのはありません。
集中できる環境を作り、集中力を養う。
そうやって、少しずつ勉強へ取り組む姿勢ができてきます。