勉強のやる気スイッチはどこにある?

「どうすれば、勉強する気になるのだろう?」とあなたは、お悩みかもしれません。

実は、やる気を出すために必要なことがたった1つあるのです。

今回は、勉強が嫌いだった生徒が意欲的に勉強するようになったストーリーをご紹介しましょう。

中学1年生の冬。教室へ来た彼は、勉強への意欲が全くありませんでした。
「テストで点数とる必要がわからへん」と言い、ただ楽しく学校へ通う生徒でした。

計画や振り返りを通して、少しずつ成長は見えてきました。

はじめは、「勉強なん別に…」と話していたのが、「5教科で400点とりたい!」と話すようになったのです。
しかし、なかなか結果にはつながりませんでした。

以前よりはガンバっている。
でも、部活で疲れて寝てしまう。途中で勉強をやめてしまう。

そんな状態でした。
 

もがいていた彼を変えたのは、中学3年生になっておこなった1つのワークでした。

「夢を考えよう!」と、将来できたらワクワクする目標を考えたのです。

じっくり考え、絞り出した答えは、「先生になりたい…」でした。

「今まで、自分は頭悪いし、先生なんか無理って思っていた。けど、やっぱり考えたら、先生になりたいねん」と、彼はキラキラした目をしながら話してくれました。

ただ、「先生になりたい」という目標では足りないので、「どうして、先生になりたいのか?」をじっくり考えてもらいました。

すると彼はこんなことを言ったのです。

「学校には、勉強できない子。運動ができない子。なかなか評価されない子がいる。でも、その1人1人の良さに光りを当てられる、そんなみんなの良さを引き出せるような先生になりたいねん」

彼の夢に色がついた瞬間でした。

中3の彼が、その夢に気が付いて次にとった行動は、「大学を調べる」ことでした。

「先生になるためには、どんな大学へ行ったらいいのか調べるわ」と話し、行きたい大学をいくつか選びました。

「この大学行くためには、この高校がいいわ」と話し、そこから高校受験へ向けて全力で突っ走ることになります。

やる気を出すために必要なことは、「見通し」です。

彼は、「先生になるために、高校受験が必要だ」と見通しが立ったのです。

今やっていることが、未来の点と繋がったのです。

勉強の意欲を高める1つの方法は、「将来やりたいことを見つけ、なんのために勉強するのかを明らかにする」ことです。
 

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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