不登校になる理由は、危険回避のため。

早く学校へ行かせたいと思う気持ち、当然ありますよね。

しかし、慌てて行かせことはとても危険です。
 

不登校とは、どういう状態なのか?
それを、不登校支援をしている高垣忠一郎先生は、このようにおっしゃいます。

「学校や社会は、学校へ行けない子にとっては高速道路のようなもの。
ついていくので必死。後ろの車にあおられたりして、しんどくなってしまうのです。
ガンバってなんとかついていこうと必死に走っていた。
けれど、もうさすがに疲れてしまった。
学校へ行かないという選択は、サービスエリアで休憩するような感じなのです」
と。
 

休憩せずにずっと走っていたら、いつか事故をおこしてしまいますよね?

「どうして私は学校へ行けていたのに、うちの子はいけないの?」と、理解ができなくて悩むこともあるかもしれません。

でも、それはあなたが高垣先生のたとえを使うならば、運転が得意だっただけなのです。

コミュニケーションがうまくできた、勉強が得意だった。

いろいろな理由はあります。
ただ、お子さんは高速道路で走るのが苦手だったのです。

優れている、劣っているという話ではありません。
特性の問題です。

高速道路が疲れてしまったのです。

疲れたまま高速を走っているといつか事故をおこしますよね?
子どもも同じ。
じっくり休息を取らないと、再び走ることはできません。

無理矢理行かせることは、惨事を助長することになりかねないのです。

「学校へ行かない」という選択は、子どもにとって「休息をとる」ということであり、危険回避行動でもあるのです。

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
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