不登校の子との関わり方は、犬が教えてくれる。

「不登校の子」とどのように関わったらいいかわからないと、よくご相談をうけます。

私が、イメージするのは“びしょびしょに濡れた子犬”です。

必死で生きてきた。
大きな犬に噛まれたこともあった。
傷だらけになりながら、エサを探す。
人間に追いかけれたこともあった。

ある日、あなたは雨の日にその子犬を見つけるのです。

びしょびしょに濡れた子犬に。

子犬は、あなたを見るなり、必死に吠えます。

自分が出せうる限りの力を振り絞って。

「かわいそうに。。。」と、手を出そうとしたあなたの手を子犬は噛もうとします。

今まで必死で闘ってきたのです。

1人で。小さい体で。

「同情なんてされてたまるか!」と、子犬は思っています。

自分1人で闘ってきた自負がある。

「お前にぼくの気持ちがわかってたまるか!」と思うのです。

びしょびしょに濡れた子犬にしてあげることは、「かわいそうに」と言ってエサをあげることではありません。

「大丈夫だよ」と、ただ抱きしめてあげればいいのです。

強がっていないと、ダメなのです。

自分を支えてきたものが全て折れてしまう気がするのです。

決して弱みを見せらません。

心を許してしまうと、もう二度と帰ってこられないような、そんな不安に駆られるのです。

だから、どれだけびしょびしょで傷だらけでも、抵抗するのです。

不登校の子も同じです。

同情なんて必要ありません。

「かわいそうに。。。」と、憐れむことを本人たちは、嫌悪します。

ただ、ただ、「大丈夫だよ」と抱きしめてあげてください。

抵抗して、抱きしめてあげられないなら、声をかけてあげましょう。

「大丈夫だよ」と。

「しんどかったんだね」と。

気持ちを受け止めてあげる。

ただ、それだけで子どもたちの気持ちは軽くなるのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

目次