【11.6レポ】子どもの自信白書’16 完成記念フォーラム 子どもの自尊感情の育てかた

11月6日(日)に、京都市下京青少年活動センターで
「子どもの自尊感情の育てかた ”ただ褒めるだけでいいのかと思い始めたあなたへ”」を開催しました。
D.Liveとしては、最大規模の約60名の参加者と4名のゲストで、子どもの自尊感情を育てるために私たちはいったい何ができるのかを学びました。本日は、ゲスト4人の方がシンポジウムで話された中から特に参加者の胸を打ったお話をご紹介します。
魔法の言葉「ありがとう」と「助かったよ」
箕面子どもの森学園 守安あゆみさん
大阪府箕面市にあるオルタナティブスクール「箕面こども
守安さん:子どもへの声かけって難しいですよね。この場にいるのは褒めるだけでいいのかと思い始めた私たちですから、よけいにそう思うこともありますよね(笑)私が大事にしているのは、やっぱり「ありがとう」です。あと「助かったよ」って言っていますね。ありがとうってすごい言葉で、言われた側は拒否できないでしょ。褒め言葉だと「そんなことないよ」って言われるんですけど、やったことに対して拒否できないんですよ。だって、実際やったんだもん。だから「ありがとう」や「助かったよ」という言葉は、必ず相手に届く自己肯定感を高める言葉ですよね。
福井さん:それって、本当にそうなんです。社会心理学の立場からも「ありがとう」や「助かった」という言葉は自尊感情を高めるマジックワードとして機能することが実験で明らかになっているんですよ。
家族の話を、相手が納得するまで聞く
梅花女子大学 福井斉さん
社会心理学が専門。D.Liveが作成した「子どもの自
福井さん:こんなこというのも恥ずかしいんですけど、僕は「ファミリーサミット」といって、家族会議をしています。月1回、20分くらいで終わるくらいのものです。もともとは、結婚した時に「とにかく相手の話を5分聞こう」と決めて、そこから始まったんです。子どもも大人も自分が納得するまで話を聞いてもらうってすごく大事だと思うんですね。子ども同士が喧嘩した時も、お互いにいろいろ言うんですけど、「わかった、まずはお兄ちゃんの方から聞こう。」って言ってお互いの話をじっくり聞いています。ちゃんと聞いてくれているという実感が安心感にもつながりますし、何か家の不満があっても「ファミリーサミット」が吐き出せる場として機能していますね。
「こう動いて欲しい」欲とどう付き合っていくか
立命館大学 荒木寿友さん
専門は道徳教育、教育方法学、カリキュラム開発、ワーク
司会:荒木先生は子ども向けにワークショップを行うことも多いですが、ワークショップを行う上で、気をつけていること、こうしようと思っていることなどありますか?
荒木さん:(ワークショップについて)こうしようと僕はあまりしっかり作り込まないんですよね。というのも、つくり込みすぎると、参加する人に対して「こうしてほしいのに」みたいなコントロールしたい欲求が出てくるじゃないですか。そうなると、場で起きていることをそのまま見れなくなるので、僕はあまり作り込まずにその場で起きていることを大切にしていますね。
子どものプロセスを認めていく
株式会社アットスクール 鈴木正樹さん
滋賀県草津市と大阪市で、発達障害のある子どもや不登校の生徒に
鈴木さん:まず、もう今の教育っていうのは従来の問題にたいして答えを当てはめていくジクソー型じゃなくて、知っている知識をどう組み合わせて自分なりに考えていくかというレゴブロック型にいこうしていますよね。そんな時代に、おいてはたくさん知識を暗記していることってそんなに大事じゃないんですよ。大事なのは考えていくプロセスなんですね。だから、私の塾でも子どもたちなりのプロセスを認めることをすごく大事にしています。特に、発達障がいのある子ども達が多いので覚えられることとそうじゃないことが差があります。なのに、従来のジグソー型のようにたくさん覚えていることを評価しても、自信をなくしていくだけですからプロセスを認めることを大切にしてますね。
いかがでしょう。少しだけの抜粋ですが、気づかされる言葉やもっと知りたいという気持ちが湧いてきませんか。
当日に来れなかった方にも、フォーラムのように一緒にしゃべりながら子どもの自尊感情について学べる場を12月から行っていきます。「子どもの自信を育てたいあなたのための読書会」と題して、まずは12月から2月まで子どもの自信に関するテーマをもとに、子どもの自信白書’16もお配りして皆さんで考えていく予定です。
まず第1回目は12月4日(日)14時〜16時
場所は学び舎 傍楽さんで行います。
傍楽さんは、地下鉄四条から徒歩8分の好アクセスで、京町屋の雰囲気がすばらしい場所です。
詳しくはこちら
テーマは「子どもが本当にやりたいことを見つけるために大人ができること」です。
定員10名(多少の増席は可能です)
参加費:1,000円
日時:12月4日(日)14時〜16時
お申し込み: info@dlive.jp にメールしてください。
件名を「第1回読書会申し込み」 本文にお名前・ご連絡先・参加人数 を明記してください。
皆さんのご参加お待ちしております!