思春期の子どもをもつママが感じる育児雑誌への不満は、参考書のソレと似てた

 

スタッフの得津です。

いきなりですがこの間、不思議に思うことがありました。

 

先日、子どもの自信白書について、
住山さん・西川さん・大江さんの3人のママさんにお話を伺っていたときのこと。

28893196724_aa48a2f261_z

 

その時にこのような意見をもらいました。

 

 

西川さん:中学生って、なかなか話す場所がないと自分のこと話さないですしね。親には言わないですもん。うちはまだ中学生じゃないけど、それで悩んでるお家の人もいるね。中学生にあがったけど子どもが何考えてるかわからんって、悩む声も聞くんですね。

住山さん:ほんと話さないですよね。自分の子どものことを知りたいけど、話してくれへんから友達に聞くんですよ。でも友達によっていうことも違うし(笑)

 

 

おや?

 

 

自分が中学生の時、そんなに親としゃべらなかったっけ?
今の子どもだからしゃべらないのかな。
そう思い、ベネッセ総研が調べた「中学生の親との会話の時間」についてみてみると、必ずしも喋らないわけではないようでした。

 

僕自身も、親と会話がないということは無かったです。
「部活で◯◯いく」とか、「友達と初詣行ってくるわ!」とか、話していました。
でも、多分思い返してみるとどこに行くとかはキチンと伝えていたけれど、クラスがどうでとか、好きな人がいてとか、こっそり悪さをしたとかそんな突っ込んだ話はしなかったですね。

 

でも、このあたりが親としては気になるところだと思うんです。
教員時代も、お家の人から聞かれることは
「学校ではどうしてるんだろう」
「友達はなかよくやっているか」
こういうことでした。

中学生になって昔に比べてきになる部分を話してくれないからこそ、
お子さんのことが気になる気持ち、わかります。

 

でも、一方で子どもからしたら「なんでそんなことまで話さなアカンねん!ほっといてや」という気持ちがあることもわかります。僕もそうでした。一緒に買い物行くとかイヤでしたし、内緒の部分を持っておきたい時期でしたし、わざわざ言わなくてもいいだろうと当時思っていました。

 

 

こうなると取りつく島がない。
聞きたいけど、聞けない。
住山さんのように友達から話を聞いてみても、話が違うことがある。

 

困った。

でも、手助けになるものがあります。

 

 

本です。

 

育児雑誌や育児本はたくさんあります。
大きな書店にいけば、広いスペースが取られているし、雑誌のタイトルを見ると「3歳から脳トレ」とか、「褒めて育てる育児法」とかトレンドを押さえたキャッチーなタイトルが並んでいます。

そこに子どもの声がたくさん載っているのではないか。
そう思って、3人に聞いてみました。

 

 

ーー育児本や雑誌には、子どもの声はのっていないんですか?

住山さん:確かに載っていますが、小学校上がるまでですね。小学校以降のものは、勉強ばっかりですね。子どもの通信教育のおまけで保護者向けに子供の接し方とか、この年齢はこんな時期ですというのが載ってるくらいで、本として世に出回ってるのはないと思いますね。

 

大江さん:住山さんがおっしゃった冊子は、あくまで子どもの通信教育のおまけですから、遠い感じがするんですよね。冊子も読んでるけど、書いてある通りにいかないですよ。ほんとに私らのことわかってんのかと(笑)

住山さん:そうなんですよね!いいこと書いてるんですけど、「ふーん」で終わっちゃうんですよね。自分の興味あることは読むんですけどね。

西川さん:もちろんね、それぞれひっかかるポイントが違うんでしょうけどね。

 

雑誌や本にも、お母さんが知りたいところである思春期の子どもの声は載っていないみたいです。
このあともひとしきり、既存の雑誌にたいして「欲しいのはそうじゃないんだ」という話がでましたが、だからこそ、子どもの自信白書はいいんだとお母さんたちはおっしゃっていました。

 

大江さん:白書では大人のコメントの中に、子どもの声が入ってるのがすごく光りますね。やっぱり子どもの声は聞きたい。

住山さん:そうですよね、聞きたい。

p09_10

 

大江さん:自分の思春期を思い出すきっかけになりましたね。思春期って複雑な思いががあるけど、言葉に言えないから無理かなって子供が諦めるところを整理されていると感じますね。

住山さん:インタビューの中にものを隠された子供の話がありましたけど、うちも同じようなことがあって大騒ぎになったことがあったので、その時の子供の気持ちが丁寧に引き出されているなぁって。

大江さん:小さなつぶやきを拾ってるのがすごくいいですよね。

 

インタビュー小

 

受験のとき、ある参考書に不満を感じたことがありました。答えだけ載ってて、なんでそうなるか書いてない参考書です。話を聞いていて、お母さんたちが感じてる既存の育児雑誌などへの不満はこれに近いのかもしれないと感じました。答えにあたるようなイイコトは分かった。でも、そうならへんねん。子どものコト教えてや、と。

 

その点、子どもの自信白書はアンケートやインタビューなどで子どもの実態を知れるので、お母さんたちにとっては上質な参考書になっているんでしょうね。

 

お知らせ

子どもの自信白書’15 は下のサイトから詳細をご覧いただけます。残部僅かですが、発注もできます。
http://www.dlive.jp/kodomonozisinhakusyo/

子どもの自信白書’16 については現在製作中です。作成にあたって、クラウドファンディング(webでの寄付)を募っております。みなさまの暖かいご支援をおまちしております。

あわせて読みたい
全国の子育てで悩んでいる人へ届け!『子どもの自信白書』を作りたい。 日本の子どもは、3人に1人が「孤独だ」と言います。 しかし、保護者や先生も子どもとの関わりで悩んでいます。 大人が変われば、子どもも変わる。 私たちは、子どものキモ...

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

目次