思春期の子と一緒に読みたいマンガ
こんにちは。
僕は、子どもの会話についていくために(と言い張って)毎週ジャンプを定期購読しています。
小学生のときに手塚先生にハマり、ほとんどの作品を読みました。
「W3」「火の鳥」「ブッタ」「陽だまりの樹」「奇子」「七色いんこ」「ブラックジャック」などなど。
子どものときは、ジャンプ、サンデー、マガジンを毎週読み、今でもマンガはかなり読んでいます。
マンガは、たくさんのことを教えてくれるし、いろんな感動を得られる最高のエンターテインメントです。
お子さんが思春期になり、「会話が減ってきた」「あまりかまってくれない」
そんなお悩みがあるお母さん、お父さんのために、『親と子で一緒に読むと盛り上がるマンガ』をまとめました。
共通の話題があると盛り上がること、出来ますよね?
僕は、父親と同じ阪神ファンなので、実家に戻ると野球の話で持ちきりになります。
お子さんが読んでる本を読むのも良し。
ここに挙げた本をあなたが先に読んでおいて、そっとリビングに置いておくのも良いかもしれません。
聲の形
もうすぐ映画化の話題作。
耳の聞こえない少女へのいじめから物語は始まる。
登場人物それぞれが抱えている孤独や不安。
そんな心を描きながらも、いじめや障がいについて考えさせてくれる作品。
主人公は、いじめる側。
いじめをするキッカケや心がわかるので、「いじめは、あかん」と単純に思えなくなります。
(いじめを肯定するわけではなく!)
作者の大今さんも下記のように述べています。
いじめについても、もちろん悪口を言う側やいじめを肯定するようなストーリーにはしませんが、それぞれの行動にはそれぞれの理由がある。単純な善悪の対立ではなく、その人たちの内面や葛藤を描いていきたいです。
出典:「週刊少年マガジン」で新連載『聲の形』大今良時に聞く2
「椚ヶ丘中学校」の成績・素行不良者を集めた3年E組の元に、
「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」という危険な生物(殺せんせー)が担任として着任。
殺せんせーは、教師として生徒と向き合い、成長をサポートしていく。
生徒は、殺せんせーを暗殺するために奮闘する。
暗殺者と標的という異常な状況ながら、殺せんせーの子どもとの関わり方にはたくさんの学ぶべきところがあります。
だんだん信頼を寄せていく生徒。
「大好きな先生を本当に殺すのか?」
中学3年生に突きつけられた命題は、あまりにも重い。
自分ならどうする?どうやって闘う?
そんな話をお子さんと出来るマンガです。
スラムダンク
言わずと知れた名作。
素人 桜木花道が成長していく姿が見られるバスケットのマンガ。
たまに、無性に読み返したくなります。
敵、味方関係なく、それぞれのキャラクターの背景がしっかり描かれており、敵にも感情移入できる希有な作品。
名言、感動シーンが多く、涙なくしては読めません。
好きなキャラクターやお気に入りのセリフ。
それだけで、何時間でも語り合うことが出来る、レジェンドクラスのマンガです。
宇宙兄弟
宇宙飛行士を夢見て、共に育った2人の兄弟(ムッタとヒビト)
しかし、兄のムッタは現実を目の前にして、その夢を諦めてしまう。
一方、弟のヒビトは、一心に追いかけて宇宙飛行士になる。
一度は、諦めた夢。
しかし、再びムッタは夢へ向けて歩み始める。
主人公のムッタは、実は“スゴイ人”にも関わらず、自分に自信が持てず、グジグジしていた。
その背中を押すヒビト。
そして、時間が進み、今度は弟の背中を押すムッタ。
兄弟愛、夢へ向かう姿勢、仕事への取り組み。
学ぶところが本当に多く、何度も何度も読み返したくなるマンガ。
読んでいるだけで、宇宙に興味が出てきます。
弱虫ペダル
高校生のオタクな主人公が、自転車競技に出会い、成長していく物語。
もう、ベッタベタなスポーツマンガです。
でも、めちゃくちゃオモシロイ。
主人公がとにかく純粋で、一心不乱に部活へ取り組みます。
忘れていた純粋さを取り戻せそうな、そんなキモチになれるのです。
先輩たちもカッコ良く、チームで闘う自転車競技の面白さがわかるマンガ。
これを読めば、お子さんと一緒に自転車でどこかへ行きたくなること必至です。
ちはやふる
映画化にもなった、かるた競技(百人一首)を取り扱った作品。
かるた競技は、年齢も性別も関係なくみんな一緒に勝負します。
だからこそ、自分の出来ていないところ、足りていないところが嫌が応にでも意識させられるのです。
僕は、このマンガは「努力とはいったいなにか?」を問う作品だと思っています。
どれだけ努力しても天才には追いつけない。
諦めよう、辞めようと思う。
でも、それを乗り越えていく。
どれだけ時間を費やし、青春の全てを捧げたとしても、勝てない。
「果たして、こんなにガンバる意味は?」
努力や才能、ガンバることについて深く考えさせられるマンガです。
まとめ
ここに挙げた作品は、僕が大好きなものばかり。
漫画から学ぶことって、本当にたくさんあるのです。
スラムダンクの作者、井上雄彦さんは、
「人は、楽しいから笑うわけではないし、悲しいからと言って泣くわけではない」と言います。
小説とは違い、マンガにはキャラクターの気持ちが絵として描かれており、言外の意味もそこから感じとることが出来ます。
人の機微を学ぶ意味でも、マンガを読むのは本当に良いです。
おもしろいマンガ、もっともっとたくさんあります。
マンガに関してだと、いくらでも記事が書けるくらい僕は大好きであり、自分にとって大切なものです。
僕はこの仕事を始めたキッカケは、手塚治虫先生でした。
それくらいに影響をうけているのです。
ここに取り上げた以外にも、オススメの漫画、親子で読みたい漫画あればぜひ教えてください。
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