これから教育や子どもの分野で起業や団体の立ち上げなど、何かを始めたいアナタへ

「なんか、ほんまに私がやりたいって思ってる事をやられているなと思いました!」
「僕も教育について団体をつくって取り組んでいるんです。またまとめた内容をお送りしたいのでメールさせていただきます!」
こんにちは。スタッフの得津です。
先日、「国際フォーラム関西」が主催する学生向けの勉強会「幸せの指標化への挑戦」にゲストとして招かれ、D.Liveが解決をめざす社会課題やその方法としての私たちの事業についてお話ししてきました。
この勉強会ではワークショップの時間があり、社会課題を伝えた後に「自分たちならどう解決するのか」をテーマに各班ごとに解決策を考えて、発表するという内容でした。ワークを通して参加者は、今回の趣旨である”事業の達成度(子どもの自尊感情の育成)をどのように測るかということの難しさ”を体感する工夫がなされていました。
正直、事前に話を聞いた時は難しいんじゃないかなぁとも思っていましたが、参加していた学生たちは頭を悩ませながらも進んでワークに取り組んでいて、(おぉ、頼もしいじゃないか)と顔をほころばせながら様子を見守っていました。写真は勉強会の様子です。
本当は30名までだったそうなのですが、お申し込みが絶えず50名近くの参加者が来られたそうです。
すごいですね。
僕らの世代(今のアラサー世代)は、脱就活の一つの形として”社会起業”に対するムーブメントがありました。それは教育分野にも波及し、今では”意識高い系”と揶揄されるだろう学生団体が関西圏の大学にも、本当にたくさんありました。「学生団体をつくって活動を行い、社会人になったタイミングで起業する。」というようなキャリアパスがあったのです。ちなみに僕たちD.Liveも元は学生団体でした。
ところが、社会人になり2、3年も経つとそのようなムーブメントは全然聞かなくなって、自分が社会人になったから学生の動向を知らないだけかと思っていました。ですが、知り合いの学生いわく本当にそういう団体とか無くなってきたそうです。実際、起業する事がその人にとって良いのかなんてわかりませんし、起業することを勧めるわけではないですが、このようなムーブメントの中で学生時代を過ごした身としてはさみしいなぁと思っていました。
だからこそ、勉強会では素直に嬉しかったですね。社会課題に対して「何かしたい!」と思ってる学生に出会えた事が。
D.Liveの事業について練りはじめた頃は、教育の分野での社会起業家と呼ばれる人たちの背中を見て事業を考えたり、アドバイスを求めたりしていました。先を走る人がいてくれたからこそ、今のような形で事業を行う事ができます。今度は、彼らのような学生たちによって、僕たちが先輩になることができる。自分たちが行っている事や、考えている事、何かはわからないけど確実に「何か」を継いでくれる人たちがいる。これは僕にとってはとても嬉しい事ですね。頑張ろうと思えます。
一番最初の引用した言葉は、勉強会が終わった後に参加された学生さんがおっしゃっていた言葉です。今日は、こんな言葉を言ってくれた、教育や子どもの分野で何かしたいと思っている人。特に学生さんに向けて、先日の勉強会では伝えきれなかった、知っておいてほしいこと、考えてほしいことを伝えたいと思います。長い枕になりました。
学生さんに向けてと言いましたが、社会人の方にとっても参考になればと思っております。書いてあることは特に珍しい事ではありませんし、僕が自分で考えた事じゃありません。先を走るセンパイから、「考えなさい」と言われた教えられた事です。
1、誰のために事業を行いたいのか
非常に初歩的でありますが、一番重要なことであると思っています。僕たちだって今でも悩みます。僕が学生だった頃は、「誰のために事業を行いたいのか、少なくとも5人の名前を言えるように多くの人に話を聞きに行きなさい」と言われました。名前を言えるということは、その人の困っている事やその背景を具体的に考えられる、そこで初めて何をするのかを決められる。そういうことだと思っています。なんとなくの知識で「この問題を解決するにはこんなことやったらいいんじゃないか!」と短絡的に考えてしまいがちですが、相手を知る事で自分たちが本当は何をすべきなのかが見えてきます。だから、誰のためにということを具体的に考えてください。
2、他の団体がやっていることを調べる
これも自分たちの事業を考える上でとても大事な事の一つです。ビジネスプランコンテストや助成金の申請でも、新規性を問われることが多いです。僕たちは、アイデア出しをして「これいいやん!」と思ったやつをグーグルで検索して、すでにあるかどうか確かめることを数ヶ月間繰り返し行っていた時期がありました。事業を考える上で、斬新なアイデアも大事だけど、斬新すぎるともう誰も理解してくれないので、バランスが難しいんですが「半歩先」を意識して事業内容を考えてみてください。
そのためにも、他の団体がやってることをいっぱい調べるのはとても有効です。アイデアを出すのが苦手という人は、先行事例をちょっと変えてみるというのはいかがでしょうか。
3、社会のために何かしたいという気持ちを持ち続ける。
正直なところ、学生を終えていきなり起業することが全てではないと思っています。起業しようと思うと、団体運営や事業を行う上で、必要な人脈やスキルがあまりにも足りないことにきっと気づくと思います。僕たちの場合でしたら、たとえばデザイン。僕も代表も全然デザインにはうといので、当然一から勉強することになります。そうすると当然その勉強に時間が割かれますし、チラシ一枚つくるにしてもとっても時間がかかります。だからといって外注する予算もないので、どうしようもない。
だから、足りないスキルや人脈は働きながら身につけていくことも一つの手だと思うのです。学生からすぐに起業した場合よりも、社会人経験があるからこそ信用される場面もあります。数年間社会人をして、それぞれスキルや経験を積んだ後に改めて事業を始めると学生の頃よりもいろいろとスムーズにいくこともあります。起業の上での資本だって蓄えられるかもしれません。
しかし、何かしたいと思う強い気持ちがないと、それは意味をなしません。
社会人になると、「どうせ無理なんかんぁ」とか「忙しいしできひんなー」とか思わせる場面に出くわす事もあります。それでも粘り強く思いを持ち続けてほしいです。
おわりに
今の教育は、家庭や学校だけではとても担いきれない課題を抱えています。この課題を解決するカギになるのは、自分の持ち出しで、おせっかいで、オーバーアチーブで「大変そうやし、なんか手ぇかしたろか」という人々の存在です。国や地方行政主導じゃなくて、地域のそれぞれの自主的な動きが教育の課題をちょっとずつ軽くしてくれます。僕たちもまだまだ道半ばではありますが、数年間やってみてこのことを実感します。
何かやりたいけど、何をすればいいのかわからないという人は一度ご相談ください。
D.Liveはいつでも協力者と寄付を募っています。
今はまだすぐには手伝えないという人や、いずれ何か一緒にしたいと思ってくれた人は、
2、3年後に会いましょう。僕たちも準備をして待っています。
お問い合わせはこちらのアドレスに
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