「仕事ができない」と悩むあなたは、桃太郎から学ぶべき理由

毎日、夜中にタクシーで帰る。
睡眠時間は、3時間ほど。
家に帰っても、風呂に入って寝るだけ。

体はバキバキになり、頭もまわらなくて、レッドブルを飲みながら必死で耐えていた。

いつか抜け出せると信じて。

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社会人になってからの数年はそんな日々。

ただただ、もがく毎日。
めちゃくちゃに怒られ、そのたびに自分がイヤになる。

「なんでこんなに仕事ができないんだろう?」

もっと仕事が出来ると思っていた自己イメージは崩れ、自己嫌悪の毎日。

「仕事なんて、別にそこまでガンバる必要ないよ」と言われることもあった。

けれど、仕事は好きだし、やりがいもある。

やっぱり、「仕事楽しいな」と思う瞬間もあって、そのたびに、頑張ろうとネジを巻き直す。
暗中模索。

当時の自分を四字熟語でたとえると、この言葉がしっくりくる。

どこかにきっとブレイクスルーがあると思い、まるで青い鳥を探すチルチルとミチルのように手探りを続けていた。

上司に飲みへ連れて行ってもらい、アドバイスをもらうこともたくさんあった。
期待してもらえてるという嬉しさはあったけれど、結局のところ結果を出せるかどうかは自分次第。

なんとかこのトンネルを抜け出そうと、書店で目につく本を片っ端から購入したものの、正解は見つからなかった。
「努力すればなんでも解決する」と信じていた。
どんなことでも、自分のガンバり次第だと。

でも、うまくいかない。

自分なりに必死にやっている。
やるべきこともやっているつもり。

なのに、結果が出ない。

学生のときまでは、正解がはっきりしていた。
テストには答えがあって、その通りに書けば良かった。

けれど、社会人になると、わかりやすい答えなんて落ちていない。
営業成績を伸ばす法則なんて決まっていないし、人付き合いのマニュアルもない。

全て自分で考え、最適解を見つけていけなければならない。
(「もっとガンバらないと!」と、ひたすらに自分を鼓舞していた。それが過ちだとも気がつかずに。。。)

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僕と同じように社会人になり、壁にぶつかる人は少なくないだろう。
今の仕事をはじめて8年。
やっと、なぜ当時の自分があれほど苦しんでいたのかがわかった。

僕は、一人で鬼退治へ行こうとしていた。
どこかで、頼れるのは自分だと思っていた。

上司にいちいち相談するのはためらうし、同僚もほとんどいなかった。

そもそも自分のなにが問題かもわかっていなかったので、相談しようという発想にもいかなかった。

桃太郎は、すごくいさぎがいい。
一人で戦おうとせず、仲間をどんどん増やしていった。

「いや、キミのちからなんかいらないよ」と邪険にすることも出来たはず。

しかし、桃太郎は、「ついてきてくれるなら、きびだんごを差し上げます」と動物たちへ頼む。

決して、一人だけで鬼ヶ島へ乗り込むことはしなかった。
宇宙兄弟では、課題にぶつかった主人公に、先輩が声をかける。

「お前の役に立つ脳みそは、1個だけじゃねぇだろ。使える脳みそは、全部使っとけ」と。
社会へ出て数年。
出来ること、知っていることなんてたかだか知れている。

今までの自分とか学生時代の実績なんてものは、正直どうでもいい。

根拠のない自信は大切だけれども、変なプライドで誰かに頼らないのはもったいない。

今考えると、僕はもっとシンプルに相談すれば良かったなと思う。

「どこを変えればいいですか?」
「なにがダメですか?」と。

桃太郎は、鬼ヶ島へ行くとき、きっと仲間に不安をもらしているはず。

桃太郎 「正直、鬼とか倒せる気せえへん」

きじ「大丈夫ですよ!ぼく、目つつきますから!」

いぬ「ぼくも噛みますから」

さる「ぼく、木から落ちますわ」

一同「ことわざかよっ! 笑」

みたいな会話があったと思う。(たぶん)

自分ひとりで抱える必要は、全くない。

当時の僕は、もうすべてを自分一人で抱えていた。

同僚に不安をもらせばいいし、上司に教えを乞えばいい。
すべてをひとりで解決しなくてもいい。

仕事は、借り物競走みたいなもの。
宇宙兄弟のように、使える脳みそは全部使えばいい。

得意な人にやり方は教わったらいいし、なんだったら手伝ってもらえばいい。

以前、東京都初の民間人校長だった藤原和博さんに「人生は打数制限のないゴルフのようなもの。どれだけ打ってもいい。ラフにいくこともあれば、バンカーに突っ込むこともあるかも知れない。けれど、最終的にホールインすればいいんだよ」とアドバイスをいただいたことがある。

失敗の数なんて関係ないし、どれだけ他人にアドバイスをもらおうが関係ない。
要は、ホール(穴)に入れればいい。

自分ひとりでガンバるよりも、いろんな人の手を借りて早くホールインしたほうがいい。

いろんな人の手を借りたほうが、やりたいことが出来るし、結果的に自分がラクになる。
一所懸命にやることは、大切だけれども、一人でがむしゃらにガンバるのは、高校の部活まででいい。

もういちど、あなたの周りにどんな人がいるか考えてみよう。

小さなことからでもいいから、頼ってみる、相談してみる。
人は頼られて悪い気はしない。
部下が相談してきたら、「自分で考えろよ!」とかいいながら内心は、嬉しいもの。
必死でもがいているのは、きっとあなただけじゃない。
一人だけでガンバらなくていい。

周りを見渡せば、きっとあなたの応援団はたくさんいるはず。

誰かの力を借りれば、今まで200のチカラでやっていたことが、わずか10で出来ることもある。

桃太郎は、動物をも味方にした。

さて、あなたは誰を味方にしよう?
まわりには、誰がいるだろう?

 

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お知らせ

若手社会人向けのコミュニティ『Playful company』を京都・滋賀でつくります。

Playful companyのもっとも特徴的な価値は「仲間による、あなたのための実行委員会」です。
振り返りや計画、悩み相談、問題解決を参加するメンバー同士でおこないます。

・同じ熱量で話せる仲間が出来る!
・やりたいことや目標に向き合える
・問題解決の糸口を見つけられる

どんな雰囲気かは、『Playful companyのある1日』をご覧下さい。

立ち上げの思いについては、
『社会人の仲間作りは、カフェ立ち上げ物語から学んだ』の記事を!

サービス開始へ向けて、4/16(日)に京都でプレイベントをおこないます。
とてもステキな会場で、あなたの悩みや問題について話しませんか?

■ 「Playful Company」体験イベント詳細

日時:4月16日(土) 18時半〜21時
場所:Think Thank
京都市中京区雁金町373みよいビル202
参加費:1500円
定員:10人

内容 : ワークアウトという手法を使い、悩み相談や問題解決をおこないます。
ワークアウトについては、こちらの記事をご覧ください。
『”ワークアウト”ってご存知ですか?』

お申し込み: info@dlive.jp にお名前、ご連絡先、所属を書いてご連絡 または
Facebookのイベントページより「参加」ボタンをクリック!

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この記事を書いた人

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒

中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。
しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。
野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。
浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。
友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。
フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。
京都新聞にして子育てコラムを連載中。
詳しいプロフィールはコチラから

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