【フォーラムゲスト紹介】認定NPO法人になられたDxPさんに活動をインタビューしました

 

8月に出した記事の再掲記事です。
11月8日の「子どもの自信探求フォーラム」ゲストに、
川上さんが来ていただくので、紹介も兼ねて再掲させていただきます。
フォーラムの詳細はこちら
http://kokucheese.com/event/index/341501/

 

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スタッフの得津です。
7月末にNPO法人D×Pさんへ取材させていただいたので、報告します。

NPO法人D×PさんはD.Liveと同じく三周年をむかえるNPOで、
大阪の天満橋にオフィスを構えています。

http://www.dreampossibility.com/

通信制高校生へのキャリア教育プログラムやチャレンジプログラムを提供しているNPOで、今回は通信制高校生に行っている「クレッシェンド」という事業について取材させていただきました。

担当の川上さんにいろいろ聞いてみました!

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ークレッシェンドって、どんな事業なんですか?

川上さん:クレッシェンドは、通信制高校の学生がコンポーザーと言われる大人と輪になって、
将来の夢や自分の失敗体験などについて語り合うプログラムで、全4回実施します。

ーどうしてクレッシェンドを始めようと思ったんですか?

川上さん:通信制高校の学生って実は45%が進路未決定のまま卒業するというデータがあります。
これを解決するために、学生がたくさんの人と話す機会を創ろうと考えて始まったのがクレッシェンドです。
今では通信制高校だけじゃなく、全日制高校でも実施して下さる学校も増え、嬉しく思っています。

 

ー学生と関わる上で大切にされていることってありますか?

川上さん:コンポーザー研修でも言っているのですが、
・否定しない
・様々なバックグラウンドから学ぶ
・年上/年下から学ぶ
ということですね。

「子どもに向けてはなしたいことがある!」という大人の方も、コンポーザーに応募されますが、
そんな方にも上の主旨を理解してもらうようにしています。
ルールというよりも、在り方が大事だと思っていますので。
だから、僕たちは支援者という立ち位置で関わってないんですよね。
”一人間”として関わっています。この関わりが、子どもの自尊感情を高めることにもつながっていると思います。

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ークレッシェンドを受けた学生さんの変化について教えていただけますか。

川上さん:そうですね、、、例えば感想にあったのが
「自分は10円の価値しか無いと思っていたのが、100円の価値に思えるようになった」
というものがありました。

他にはずっとマスクをかぶって参加していた子が、マスクを外して参加できるようになったり、
一ヶ月外に出なかった子が、外出するようになったり、という変化がありました。

ー進路決定についてはどうでしょう。

川上さん:クレッシェンドを受けた子の未決定率は10%もいかないくらいだったと思います。

 

ーそれはすごいですね!
ーでは、最後にクレッシェンドの今後について教えて下さい。

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川上さん:クレッシェンドの後の学生とのつながりも大切にしたいので、
自然な形でつながりが生まれる仕組みを、プライベート感覚でつながれる仕組みをつくりたいですね。

■ 取材を終えてスタッフの感想

とくつ:一人間としての関わりというのが、すごくいいなと思いました。
子どもを相手にする大人はついつい、あれやこれやと支援者の立場で関わろうとしがちですが、そうじゃない関わりがクレッシェンドを受けている学生にとって、とっても嬉しいんだと思います。
そもそも、将来や失敗体験なんていう真剣な話題を話せる人がいるということ自体が学生さんにとってとても貴重なんでしょうね。

 

たなか:

「めあて」をあえて決めないのは、とても斬新だなと思うと同時にすごく腑に落ちるところでした。

大人は、子どもをコントロールしがちです。 テストで良い点数をとるために、勉強をさせるといったように。

ゴールを設定せず、ありのままの子どもたちと接することは『包み込まれ感覚』を育むにはとてと効果的です。

「どうして大人に対して子どもたちが心を開くのか?」と思ったのですが、どう関わるかよりもありかた(否定しない、 年下から学ぶなど)を大切にしていることで、子どもたちは「聞いてくれる」と安心できたのでしょう。

自尊感情を育む関わりとして、とても参考になりました。

 

取材に同行していただいた高橋さん

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取材前に改めて団体の概要について調べていたときに僕が興味をもったのは、共同代表である今井さんと朴さんが出会ってから今のD×Pが生まれるまでの一連の流れについて書かれた「D×Pストーリー」。クレッシェンドの取り組みにおいては「人とのつながり」がとても重要視されていますが、それは、社会からの孤立という体験をした共同代表のお二人(とその思いを汲んだスタッフたち)が「若者が自分の未来に希望を持つ上で大切なもの」のひとつとして導き出した答えなんだろうなと。高校生のあるがままの姿を認め、コンポーザーもまたあるがままの姿で彼らと向き合う。D×Pの活動が強力な軸をもったものであることを改めて感じた取材でした。

 

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ステキなお話をしていただいた川上さん。
フォーラムでは、パネルディスカッションで「子どもの自信の育み方」についてお話いただく予定です。
座談会も行うので、聞くだけじゃなくて質問も出来ますよ!

フォーラムの詳細はこちら
http://kokucheese.com/event/index/341501/

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この記事を書いた人

D.Live副理事/元小学校教員
自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。
自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。

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