保護者は、不登校の気持ちを分かる必要はありません。

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僕には、致命的な欠陥があります。
教育に関わるもの、子どもと接する仕事をしていて、これはまずいと思うのです。
コンプレックスと言ってもいいでしょう。

それは、「勉強ができない理由がわからない」ということです。

勉強で苦労した経験がほとんどありません。
大学受験に失敗して、浪人をしていたことはあります。
しかし、「勉強がイヤだ」「勉強したくない」と思ったことがないのです。

勉強は、食事や風呂と同じようなもので、「やるべきことだからやる」という認識でした。
そのため、「勉強したくない」という子どもの気持ちが、まったく理解できないのです。

わからなくてイヤになる。
将来、役にも立たないのにやる理由が分からない。

子どもの主張は、わかります。
めんどくさいし、他にやりたいこともあるのだろうなぁとも思うのです。

でもね、やっぱり根本的なところでは理解ができません。

分からなければ分かるように勉強すればいいし、やりたくないなら、さっさと終わらせればいいのです。

だから、頭では「やりたくない」という気持ちが分かっても、心の底から子どもたちの気持ちに共感することができません。

教育に関わるものとして、”共感できない”というのは、大きなマイナスだと思っています。

子どもたちが、「勉強したくないー」と言っているのを聞いて、同じ気持ちで「分かるっ!!」と言えないのです。

これは、正直かなり悲しい。

だから、僕は今、高校数学の勉強をはじめました。
少しでも「勉強がイヤだ」という子どもの気持ちを感じたいからです。

頭で理解することと、心で感じることは違います。

子どもは感受性が豊かなので、スグに見破ります。
「あっ、わかっていないな」と。

僕は、普段は不登校の子どもたちと多く関わります。

「あの人は、僕のことを分かってくれる」と子どもたちによく言ってもらうのですが、それは僕自身が不登校を経験したからです。

子どもたちがなにで苦しみ、どんなことで悩んでいるのかが僕には、わかるのです。

自分が経験したから、心で理解が出来ています。

しかし、ほとんどの保護者さんは学校へ行けていた人でしょう。
行きたくないことがあったとしても、ずっと行かないというのは理解できないハズです。

僕が勉強しない子の気持ちが理解できないように、保護者のかたは、学校へ行かない子の気持ちがわからない。

保護者のかたに、よくご質問をいただきます。
「学校へ行けない子どもの気持ちがわからないのですが、どうしたらいいでしょうか?」と。

親御さんとしては、少しでも子どもの気持ちに寄り添ってあげたいと思うのは、当然でしょう。

しかし、僕は「無理です」と言います。

「たとえば、納豆が大好きだとしましょう。納豆が好きなあなたが、納豆が嫌いな人の気持ち、わかりますか?」

頭で理解ができたとしても、心の底からわかることは絶対にないのです。
自分と他人(たとえ子どもであっても)では、感覚が違います。
だから、「無理です」と答えるのです。

でも、それだと親としてどうすればいいのでしょう?
不登校の子をどうやって理解してあげればいいのでしょうか?

「分からないでいいんですよ。だって、分からないんだから」

見えない感情を理解しようとするから難しいのです。
どう考えているのか、どんなことを感じているかを知っていればいいのです。

感情ではなく、知識や情報として理解していれば、子どもに寄り添うことはできます。

「行きたくないんだね。わかるよ!」ではなく、「そっかぁ、あなたは行きたくないと思っているんだね」でいいのです。

ただ、ここで1つ問題があります。

子どもがどんな気持ちなのか、どんなことを考えているかを知るのは容易ではないという点です。

子どもは、感情を捉えるのが苦手です。
言語化することも得意ではありません。

だから、あなたがなにか聞いたとしても、「わからない」という場合があります。

学校へ行きたくない理由も、「なんかわからへんけど、嫌やねん」と、あいまいなことしか言わないかもしれません。

そんなときは、不登校の子について知ることがヒントになります。

不登校の子への関わりかたには、ルールがあります。
サッカーが手でボールを触ってはいけないように、不登校の子と接するときに、やってはいけないことがあります。

そのルールを理解する上で、オススメなのが書籍です。

不登校の関連書籍は、たくさん出ています。
それを手当たり次第に読むのも良いでしょう。

しかし、それでは大変過ぎます。

しかも、読んで理解ができたとしても、どこまで実践できるかという問題もあります。

「勉強になる」だけではあまり意味がありません。
不登校で苦しんでいるお子さんが、良い状態に変化するキッカケにしないといけないですよね。

そこで、不登校の保護者さんを対象にして、読書会を企画しました。

読む本は、『不登校 母親にできること』という本です。

この本、なんと発行は1998年で、今から20年近くも前に出版されたもの。
しかし、内容は全く色あせることなく、とても実践的。

「不登校中、これだけは守って欲しいこと」
「不登校は、原因不明?」
「先生との付き合いかた」

などなど、スグに使える情報ばかり。

スタッフに読書会の選書を頼んで、見せてもらってびっくりしました。

不登校の体験記は、励みにはなっても、実際に活用することはできません。
しかし、この本は、すごく実践的なのです。すぐに活用ができる。

不登校の保護者さんに相談をうけたら、「この本を読んでください」と言っておけばいいくらいの完成度です。

20年近くもずっと売れている理由も良くわかります。

今回は、この本をもとにして、みんなで読書会をします。

本は、1人だけで読んで完結してしまうもの。
しかし、読書会だと、みんなで感想などを言うことができます。

「うちの子の場合だと、これだと……」と、本の内容を自分事として解釈することができるのです。

本を読んで、対話する。
インプットとアウトプット、両方をすることで、すぐに使える知識になります。

「勉強になった」ではなく、帰ってスグにお子さんに使えます。
担任の先生への接し方も変わるかもしれません。

今まで不安だったことや心配だったことも、キレイになくなることでしょう。

そして、「こんなことできるかも」と期待ができ、お子さんの変化を想像して、ワクワクするかもしれません。

 

イベントへ来られなくても、この本を読んでいただければ結構です。
ぜひ、読んでみてください。
きっと、解決のヒントが転がっているでしょう。

しかし、「スグに活用したい」ならば、ぜひイベントへお越しください。

参加者は、みんな同じ本を読んだ同志です。

「ここ、どういうことでしょう?」
「これ、どう思いました?」

感想がお互いに話せるのは、読書会のなによりの魅力。

事前に本を購入する必要はありません。
読んでこなくて結構です。

みんなで一緒に読むので、なんの準備もいりません。
ただ、手ぶらで、楽しみにしてお越し下さい。

一緒に読書できるのを楽しみにしております。

◇ イベントのお申込みは、メールかFacebookから。

(メール)
お名前、電話番号、お住まい(市町村)をご記入の上、
件名に「読書会参加申込み」と書いて、info@dlive.jpまでご連絡ください。

(Facebook)
こちらのイベントページから「参加」ボタンをクリックください。


8月19日(土)14時〜17時

不登校を学ぶ読書会「親にできることとは?」

先日のことでした。
不登校のお話し会をしていたとき、保護者のかたがおっしゃいました。

「どうやって関わったらいいか、わからないのです」と。

他のかたは、「どんな声かけをしたらいいかわかりません」と困っていました。

なんとかしてあげたいという気持ちはあるけれど、どうすればいいかわからない。
これは、すごくつらいし、しんどい。

具体的な関わり方がわかれば、もっと気持ちはラクになると思うのです。

なにをすればいいかがわかり、結果、子どもの笑顔が増えたら、それに勝る喜びはありません。

今回は、アクティブ・ブック・ダイアローグという手法を使い、読書会をおこないます。

『不登校 母親にできること』という本を読み、みんなで具体的な関わり方について学びます。

みんなで本を読むだけじゃなく、感想をみんなで話し合いながら、
「じゃあ、どうしたらいいんだろう?」を一緒に考えていきましょう。

本を読んでも、なかなか具体的な行動にうつすことは難しい。

しかし、この手法は、みんなで一緒に読んで、対話することまでがセットです。

「こうすればいいんだ!」
「これ、やってみよう!」

帰るときには、試してみたいことが、きっと見つかっているハズです。

 

ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)について

1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、対話で気づきを深める、
というグループでの読書と対話方法です。

ABDの詳細は、コチラ

 

〈ABDのメリット〉
1. 短時間で読書が可能
2. サマリー(要約)が残る
3. 記憶の定着率の高さ
4. 深い気づきと創発
5. 個人の多面的成長
6. 共通言語が生まれる
7. コミュニティ作り
8. 何より楽しい!
 

〈本が苦手でも大丈夫!〉

・本を読むのが苦手
・読書会に参加したことがない

そんなかたでも、大丈夫です。
この読書会では、みんなでページを分け合って、それぞれで読みます。
1人のかたに読んでいただくページは、せいぜい20ページから30ページほど。
事前に本を読んでくる必要もありません。
なにも準備せず、お越し下さい。

 

 
【当日の内容】

◇ チェックイン・・・
まずは、今の気持ちをみんなで共有。
初対面の人がいて、不安な気持ちは、みんな一緒。
ホテルにチェックインするように、イベントにチェックインします。

◇ オリエンテーション・・・
ABD の紹介や、その日の全体の流れを説明します。

◇ パートの割り振り・・・
本を裁断し、担当パートでわりふり、各自でパートごとに読み、要約文を作ります。

◇ リレー・プレゼン・・・
リレー形式で各自が要約文をプレゼンします。

◇ 対話・・・
本の内容を受けて、感じること、思うことを話し合い、深めます。

◇ エンディング・・・
全体を通した感想を参加者どうしで共有し、会を終了します。
 


– イベント概要 –

【日時】8月19日(水)14時〜17時

【場所】コワーキングスペース Mag House (JR瀬田駅3分)
滋賀県大津市大萱一丁目9−7ワイエムビル202

【参加費】2,000円 
【ファシリテーター】 田中 洋輔 (NPO法人D.Live 代表理事)

【申込み方法】
イベントのお申込みは、メールかFacebookから。

(メール)
お名前、電話番号、お住まい(市町村)をご記入の上、
件名に「読書会参加申込み」と書いて、info@dlive.jpまでご連絡ください。

(Facebook)
こちらのイベントページから「参加」ボタンをクリックください。

 
 
 

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田中 洋輔

田中 洋輔

1984年 大阪生まれ 立命館大学文学部卒 中学時代は、部活に打ち込み、勉強では学年で常にトップ10以内。 しかし、中学3年生のときから学校がしんどくなり、誰とも話さなくなる。 野球選手を目指し、大阪の野球強豪校へ行ったものの、自信を失い退部。そこから学校へ行かず、河川敷で過ごす毎日をおくる。 浪人して立命館大学へ入学したものの、なにをしたいかが分からなくなり、行く意味を失う。1回生の夏から1年ほど、京都の下宿で引きこもる。 友人の支えもあり、復活。政治家の秘書やテレビ制作などのインターンをおこない、期間限定のカフェも開く。「自分のようにつらい思いをさせたくない」と思い、D.Liveを立ち上げる。 フリースクールや自信を取り戻す教室を運営。不登校に関する講演や講座もおこなっている。 京都新聞にして子育てコラムを連載中。 詳しいプロフィールはコチラから