したいことが自分で決められない子への関わりかた

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こんにちわ。
スタッフの得津です。

 

私たちD.Liveは子どもたちが自ら頑張れる力と自信を身につけるために、
「TRY部」という活動を毎週おこなっています。

※TRY部についての詳細はコチラを

 

自ら頑張れるということは、自分から「こんなことがしたい」とか「こうした方がいいと思う」など、したいことや、やりたいことを自分で決定できるということが先立ちます。ですから、私たちは生徒の声を拾うことを特に大切にしています。とはいえ、生徒だって、そんなすぐに「ああしたい、こうしたい!」なんて言ってきませんでした。

 

したいことがあるはずなのに、自分で決めることができない。

 

そんな、”したいことが自分で決められない子”の分類について、前回とりあげた『児童心理 2014年6月号』のコラムによくまとまっていたのでご紹介します。

素直であり、正直である子どもがなぜ「したいことが自分で決められない子ども」の状態になっているのか、いくつか声を拾ってみたい。たとえば、

1、したいことを考える必要はない。だって親が決めてくれるし…(依存)

2、したいことは考えても仕方が無い。だって、親が決めることに従わなくてはいけないし…(従順)

3、したいことはあるけど、言うことができない。だって、親が怖いし…(萎縮)

4、したいことを言ってはならない。だって、親にとってのよい子でないといけないし…(見捨てられ不安)

5、したいことはあるけど、伝え方が分からない。だって、教えられてないし…(放任)

6、したいことなんて何もない(考えたくない)。どうせ…(無気力・無力状態)

7、したいことはある。でも、失敗するのが怖い…(勇気の欠如)

 

したいことを自分で決めるための関わりかた
ーTRY部の現場から

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あくまでTRY部の生徒の例ですので、どこまで参考になるかはわかりませんが、この分類の中で特に多いなと個人的に感じるのが「6、(無気力・無力状態)」「7、(勇気の欠如)」。さらに付け加えるなら、「したいことはある。でも、やり方がわからない」という声です。

 

 

こんな声がある中、子どもたちがしたいことを自分で決めるために、次の事を意識して関わっています。

 

 

1、徹底して聴く

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「”したいことが無い”なんてことはない。」というスタンスなので、そもそも上の分類にあるような、したいことが決められないボトルネックは何なのかを探るために、たくさん聴きます。漠然と聴いても「んー……」と答えに詰まることがあるので、「こんなんはどう?」とか「こういうのは違うの?」と例を出して聴くこともあります。

 

 

2、突飛なやり方を提示する

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「したいことはある。でも、やり方がわからない」という子どもに対して、わざと突飛なやり方を例に出して「こんな風にやったらいいんちゃうん?」と聴くことがあります。たとえば、学習時間を確保する方法を子どもに考えさせた時、「自分の考える方法だけでは、なんだか上手くいく気がしない」と子どもが無意識に思っているのでしょう。「んー…んー…」と頭をひねりながら、全然進まないときがあります。

そんな時に、突飛なやり方をわざと提示して考えの幅を広げるようにします。だいたい私が言った方法は「えー!そんなん無理やって!」と採用されることはありませんが、子どもだけで考えたA案でも、僕が出したB案でもない、C案が生まれるので「それならやれるかも」と自己決定に向いていきます。

 

 

3、成功のビジョンを一緒に考える

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「7、したいことはある。でも、失敗するのが怖い(勇気の欠如)」がみられる子どもに対しては、「大丈夫!」と励ますことももちろんですが、こうしたら上手くいくという、成功のビジョンを細かく一緒に考えていきます。内容にもよりますが、実際にそれを行っている場面をこまかく想像して、方法などを一緒に吟味していきます。

「こう言われたら、どうしよう」
「それを言わさんように、はじめからこうしたらいいねん!」
「えっ!?でもそれって、ほんまにいけるん??」
「いけるよ、だってこれは〜〜〜で」

といった具合に、成功するための作戦会議を子どもと一緒にするイメージで関わり、子どもの勇気を後押しします。

 

 

4、他の生徒に話をふる

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これは、複数人いる状況だからできることですが、全員が同時にしたいことを決められない状況というのはそうありません。TRY部に関することでも、誰かが先に決めてさっさと進めていきます。先にしたいことを決めて進んでいる生徒に、「どうやって決めたん?」と話をふって、参考になる箇所を吸い上げてしたいことを決めるモデルになってもらいます。

この方法、意外と効きます。生徒同士、同じ立場だからこそ感じることも多いのだと思います。

 

 

 

したいことが自分で決められない子どもが、自分で決めるようになるには根気がいります。一筋縄ではいかないこともあります。こちらの都合で「はよ決め!」なんて言いたくなることだってあります。そこをぐっとこらえ「指示」ではなく、「支持」することができる大人でありたいものです。

 

 

 

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得津 秀頼

得津 秀頼

D.Live副理事/元小学校教員 自分に自信が持てない、自分を好きになれない、そんな人が自分を好きになり前向きにチャレンジできる社会を創るためにD.Liveを立ち上げた。 自尊感情に関心が高く、D.Live内では主に自尊感情に関する事業を担当。