【スタッフが見たTRY部】いよいよ、勝負のときへ。

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「あけおめー!」

成人の日、いつもの教室に生徒の新年の挨拶の声が響く。2016年のTRY部はこうして動き出した。

入室して腰を下ろすなり、彼は大きなカバンから一冊の赤い本を出した。彼は受験生、ついに人生最初の大きな分岐点ともいえる「高校受験」がすぐ目の前に迫っている。ワークを取り出して、現状と課題を分析する作業がごくごく自然に始まった。

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「理科はどうなん?」
「オレ、地学はカンペキやで!」
「おっ、すごいやん!」
「でもな、化学がようわからんねん・・・試験のとき、捨てた方がええんかなあ」

実は、こういう会話が、ともすれば毎日の受験勉強以上に大きな意味を持つものとなる。

例えば、ひとくちに「社会」と言ってもいろんなものがある。地理、歴史、公民、と大きくジャンルを分けても、地理であれば日本なのか世界なのか、歴史であれば国風文化、戦国、太平洋戦争、と覚える範囲は多岐に広がる。毎日集中して学習するのはいいけど、そこで完璧なところ、自分の得意なところばかり勉強していても意味がない。

何せ入試の社会のテストで、例えば日本地理「のみ」出題される、ということはまずありえない。大問の1番として日本地理は出るかもしれないが、2番は江戸時代について、3番は選挙制度について・・・と、様々なジャンルが出題される。そこで、地理は完璧だけど歴史は弱い・・・と自分の強み弱みを把握しておくのは、かなり重要なのだ。

そこから自ずと、限りある勉強時間をどのように使うかが見えてくる。徳川の歴代将軍はバッチリだけど、足利の歴代将軍がよく分かってないなら、徳川より足利の将軍を覚えるために時間を割く必要がある。もっともそれが確実に試験に出題されるかどうかは別問題だが、いざ出題されて分からない!となるよりかはマシだ。

理科はどうだ、国語は、数学は、英語は・・・。何がバッチリで何が弱点なのか、自然に始まったスタッフと二人三脚の洗い出し作業は1時間に及んだ。残りの時間、どういう対策で勉強に集中すべきか見えてきた生徒の顔は、入室したときよりも晴れやかになって、しまいには合格後の高校生活の展望を語りだすほどだった。

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2016年もTRY部のレポートを不定期ながらお届けしていきます。なお、代表・田中が「TRY部奮闘記」という似たようなタイトルの不定期連載を始めたため、僕のTRY部レポートは「スタッフが見たTRY部」と言うタイトルで展開していこうと思っています。よろしくお願いします。

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山本 駿

山本 駿

NPO法人D.Live スタッフ / 高校非常勤教員(社会科) 京都出身。中学3年間不登校。岐阜県内の大学を卒業後、不登校ボランティアを経て2014年よりD.Liveに参画。主にTRY部や不登校講演事業を担当しながら、今を生きる子どもたちの先生でも友達でもない「ナナメの関係」になることを目指しています。